
小学5年生の息子と一緒に、縄文杉を観に行きました。縄文杉に行くのは大人でも大変です。ちゃんと縄文杉に行けるのか、確認したことをまとめてみました。
縄文杉は鹿児島県屋久島に自生する推定樹齢2000年以上の巨大な屋久杉で、標高1300m付近に立っています。屋久島の象徴的存在であり、往復約22kmの登山でしか見ることができません。
まずはじめになぜ縄文杉に行こうと思ったのか。そのきっかけからお話しします。
縄文杉登山を目指すことになったきっかけ
縄文杉登山のきっかけは、息子が持っていた理科の資料集でした。
最初のページに屋久杉の写真があり、「これ観に行ったことあるよ」と話したところ、
「僕も行ってみたい」と言い出したのです。
早朝から起きて、一日中歩く登山の大変さや距離を説明した上でも、行ってみたいとのことでした。
ただ、正直私が屋久杉にいったのは20代後半の最も体力のある頃。その頃でも楽ではなかったのを覚えていましたので、途中で諦めたりしないかな、など本当に行けるのか少し考えることにしました。
体力テスト | 登山できるのか?

息子は山歩きをしたことがなかったので、ハイキングで長い時間歩けるのか試してみました。
テスト1:湘南平ハイキング
最初は神奈川県大磯にある軽めのハイキングコースに行きました。参考にしたのはこちらのサイトです。→山と渓谷オンライン:海と山の展望が抜群の神奈川・湘南平
山歩きは素人ですが、とにかく動きやすい格好にしました。帽子にパーカー、下はジャージ、靴はスニーカーでリュックを背負う。といった感じです。
大磯駅から高来神社の脇を通って高麗山に向かい、浅間山を経て湘南平まで、約2〜3時間。特に大変な道ではありませんでした。神社の脇から登り始めたところが一番大変だったかもしれませんが、息子もスイスイ歩いていました。
ただ、滑るところがいくつかあったのが気になりました。普段はあんまり気になりませんが、長く歩いていると靴が気になってくることがわかりました。山歩きに靴をケチってはいけないと思いました。

次回に向けてこんなトレッキングシューズを買いました。
テスト2:金時山登山
- 標高1212m、しっかりとした登りのある本格的な山
- 急登や岩場もあり、私自身はかなり疲れた
- 息子は終始安定したペースで歩ききり、弱音もなし
金時山(きんときやま)は、神奈川県と静岡県の県境にある標高1,212mの山で、箱根の火山噴火によってできた大きな火口(カルデラ)を囲む山々の一部です。登山道は複数あり、手軽に富士山の絶景を楽しめる人気の山として知られています。
湘南平ハイキングで長時間歩けそうだという感触があったので、今回は登山ができるのかということを試してみました。実際、屋久島の縄文杉は標高約1,300mの地点にあるため、ちょうど良い標高です。なおかつ景色も楽しめそうだということもあり金時山を選びました。
金時山の登山ルートは次のように主な3つのルートがあります。
ルート名 | 所要時間(片道) | 特徴 |
---|---|---|
① 金時神社ルート | 約1時間30分 | 最短ルート。登山者が多く、初心者向き |
② 乙女峠ルート | 約2時間 | 展望が良く、富士山がきれいに見える人気ルート |
③ 長尾山ルート | 約2時間半 | 比較的静かで、山歩きをじっくり楽しみたい人向け |
時間が短く初心者コースの金時神社ルートで行くことにしました。ですが、この登りは大変な道でした。急で、長い登りが続きます。実際、縄文杉に向かう道よりも大変だったかもしれません。ここが登れればおそらく縄文杉への登れると思います。
なかなか大変だったのですが、息子は私と同じかそれよりも早いペースで歩けていました。息子には十分な体力があるということがよくわかりました。

なによりも何の文句も言わずに黙々と歩いている姿は子供の成長を感じた瞬間でした。
縄文杉を「観るだけ」でいいのか?
歩けることが確認できた段階で、ふと思いました。
「せっかく屋久島に行くのだから、ただ歩いて“見た”ではもったいない」
屋久島は、日本でも屈指の自然に恵まれた島です。特有の気候と豊かな生態系を守るため、島全体が丁寧に保護・管理されています。屋久島の自然や文化について、息子にも何か感じ取ってほしいと思い、現地のプライベートガイドを依頼することにしました。
団体ではなく、親子2人に対してガイド1名という形。
静かに、自由なペースで歩きながら、屋久島の植物や歴史について教えてもらうことにしました。
少し費用はかかりましたが、後になって考えてみるとただの登山以上の価値があったと感じています。

ここは後悔しないように、と考え、思い切って申し込みました。
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アクティビティジャパンまとめ
- 小学生と縄文杉に行くには、本人の意志と段階的な体力確認、そして親の備えが必要
- 「歩けるか」だけでなく、「どう過ごすか」も大切なポイント
- 正しく準備をすれば、小学5年生でも十分に挑戦可能な登山です
ここまで読み進めていただきありがとうございました。今回は縄文杉に行くまでの準備を紹介しました。以下の3つのポイントだったと思います。
- 縄文杉を観たいという意志がある。
- 長時間歩く体力がある。
- 登山を経験しておく。
最初に意志がほぼ全てだと思います。準備を終えた時点でおそらく縄文杉は登れるだろう、と思いました。小学5年生でも十分挑戦可能な登山だと思います。

責任を持って連れて行ってあげようと思うようになりました。
登山当日の詳細は、別記事にて紹介予定です。
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