小学生の子どもを放置したくない父が選んだ転職──部長級職から降りても、得たものは大きかった

日記

はじめに

私は、約10年間勤めた会社で、転職をしました。
それもキャリアアップではなく、給与面ではやや落ちる転職

それは「家庭とのバランス」を取り戻すための選択でした。

本記事では、なぜ私がそのような決断をしたのか。
そして、もし同じような状況で悩んでいる方がいれば、私が転職を通じて考えたこと・感じたことをお伝えできればと思います。

なぜ、転職を考えたのか?

私が転職を考えたのは、仕事に不満があったわけではありません。
むしろ評価は高く、部長級のポジションにも昇進していました。

それでも心に引っかかっていたのは、家庭と仕事のギャップでした。

夫婦フルタイムで共働きしているため、小学校1-2年生の頃は子どもは学童に行かせていました。しかし、3年生頃になると素直に通ってくれなくなり、学校から帰った後の時間を「子どもたちだけで家で過ごす」ことが増えました。

また、私自身の勤務もコロナが明けたことで在宅勤務がしづらくなり、さらに職場が移転したため通勤に約2時間かかるように。

その頃から子どもが学校で問題を起こすことが多くなり、子どもも精神的に不安定になっている様子が見て取れました。

「できるだけ子どもを放置したくない」という気持ちと、一方で会社では上級職にあがっていき「責任あるポジションで成果を出さなければ」という現実のギャップを感じるようになりました。その板挟みが、だんだんと精神的にも身体的にも負担になっていきました。


家庭を優先した転職という決断

そうした中で、私は「転職」を選択肢に入れるようになりました。
仕事の内容以外での条件は明確でした。

  • 自宅から1時間以内で通える場所
  • 給料や等級が下がってもいい(下限は決めました)
  • 家族との時間を大切にできる働き方

そんな中で活用したのが、転職サービスのサポートでした。
上記の状況を説明し、丁寧な対応と的確な紹介に助けられました。

ジェイエイシーリクルートメント

中堅から大企業へ──感じたギャップと乗り越え方

前職では、最初はわずか2人で始まった職場でしたが、最終的には10人弱のチームに成長しました。
私はチーフとして、社内の経営層との折衝を行い、そこで得た案件を持ち帰ってプロジェクトを進める──いわばハブ的な役割を担っていました。

それだけに、責任の重さとやりがいを感じるようになっていたのも事実です。
退職の日に集まってくれたたくさんの同僚たちを見て、とても切ない気持ちになったことを今でもよく覚えています。

新しい職場は大企業で、通勤も1時間以内。
希望通りの条件を満たしていましたが、最初は「信用ゼロからの再スタート」でした。

中堅企業では、自分の得意な分野で裁量をもって動けていたのに対し、
大企業ではまず「この人は信用できるか?」という目で見られます。

誰も自分のことを知らないなかで、一人で成果を出し、土台を作っていく作業が必要です。


転職で手に入れたもの

大変なこともありますが、「働き方の自由」は手に入りました。
現在の職場はフルフレックス制で、15時に退勤して子どもの世話をする日もあります

その分、他の日に長めに働くこともありますが、自分で時間を調整できることは大きなメリットです。


キャリアの本質は「希望を叶える手段」

私は転職を「逃げ」とは思っていません。
むしろ、「自分の希望に近づくための手段」だと思っています。

希望は人によって違います。
給与、やりがい、勤務地、家庭、子育て──その中で何を優先するかを自分の中で整理しておくことが大切です。

ただし、どんな職場でも「信用を築くには3年はかかる」。
今すぐ結果を求めず、焦らず進めば、必ず楽になります。


転職サービスについて

研究職という比較的特殊なキャリアのため、職務経歴書はできるだけ丁寧に、詳細に書くように意識しました。そのせいか、書類選考の通過率も比較的高く、面接に進めば最終までいくことが多く、最終面接での通過率はかなり高いのではないかと思います。

転職エージェントの方に一度見てもらったことも好影響だったと思います。

ジェイエイシーリクルートメント

最後に

もしあなたが、仕事と家庭のバランスで悩んでいるなら、
一度立ち止まって、自分の「本当に叶えたいこと」を考えてみてください。

転職は、人生をリセットするものではありません。
望む未来に、近づく手段です。

私は転職を通じて、「家族との時間」と「仕事での達成感」の両方に近づけたと感じています。

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