金の歴史、なぜ金が価値を持つのか1

金の歴史
オーラムさん
オーラムさん

こんにちは!最近、金(ゴールド)の人気がすごいって聞いたわ。2020年には1g 5500円くらいだったのに、2025年は15000円を超える日が続いてるってニュースを見たわ。

金田博士
金田博士

そうだね。つい先日3月19日には1g 16000円を突破したようだね。

オーラムさん
オーラムさん

金ってどうしてこんなに高いのかしら?なにに使われているの?

金田博士
金田博士

金がなぜ価値を持つようになったか、少し歴史について調べてみようか!

世界の金の歴史

金は化学的に非常に安定です。例えば、4500年前にエジプト人が使っていた義歯の金のブリッジは、現在も使えるくらい損傷がないです。

そして、柔らかく、加工しやすい金属です。そのため、古くから宝飾品・装飾品に利用されてきました。30グラム程度あれば80kmのワイヤーを作ることができ、金箔にすれば3km x 3kmの面積になるくらい、加工しやすい材料です。

そして金はその輝きから、富と権力の象徴として人間の歴史と共に歩んできました。goldという言葉そのもが「輝く」という意味のサンスクリット語から来ています。その歴史を見ていきましょう。

有史以前の金

最古の金の利用は紀元前6000年ごろまでさかのぼります。シュメール人は装飾品や神々への貢物として金が利用していたようです。シュメール文明では、金の純度を表す「24分率」も生まれました。金は腐食しないので遺跡から当時のままの状態で出てくることが多いため、当時の様子がわかる考古学的にも貴重な史料だと言われています。

古代エジプトでの金

古代エジプトではナイル川流域で金鉱石が採掘されることから、採掘技術や精錬技術が発展したとされています。加工しやすさから装飾品として利用されています。特に金属特有の輝きが太陽神ラーの象徴とオーバーラップして利用されていた面もあるようです。また、希少性から、王族の権力の象徴として利用されました。

中世ヨーロッパでの金

中世では金は貨幣としての利用が広がり、国際貿易や経済の基盤となりました。

近代以降の金

金は国際的な通貨システム(ゴールドスタンダード)に組み込まれ、金融市場で重要な役割を果たしています。

オーラムさん
オーラムさん

ふ〜ん、なるほどね。当時のままの姿の装飾品が遺跡から出土するのはとても面白いわ。

ところで、日本ではどうなのかしら。「黄金の国ジパング」とか呼ばれていたのよね?

金田博士
金田博士

そうだね。日本でも大昔から金が採れたこともあり、金の利用は歴史的に重要な役割を果たしてきたよ。次回は日本における金の歴史を紹介するね。

コメント