「金の投資に興味があるんだけど、純金積立と金ETF、どっちを選べばいいの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

私自身、金に10年以上投資を続けてきて、純金積立も金ETFも買ってきた立場からその違いについて誰にでもわかるようわかりやすく解説します。
また、ETFの仕組みと成り立ちについても記事がありますので参考にしてください。
純金積立と金ETFの違い:実はあまり変わらない?
「積立ってコツコツだから安心?」「ETFってなんだか難しそう…」
そんな印象があるかもしれませんが、実は純金積立と金ETFは投資対象としての本質はほぼ同じです。
ですが、違いもあるのでまとめてみました。
比較項目 | 金ETF | 純金積立 |
買い方 | 好きな時に | 毎月定額で自動積立 |
保有形態 | 証券口座でETFを保有 | 貴金属会社が金現物を保管 |
現物の引き出し | できない | できる |
売却 | 好きな時に | 会社ごとにルールあり |
最低購入金額 | 数千円〜 | 月1,000円程度〜 |
ETFと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、普通の証券口座で簡単に買えます。楽天証券ではNISAにも対応しており、スマホアプリも使いやすく、初心者にもおすすめです

むしろ金ETFは自由度が高いというのが実感です。
NISA対応の金ETFなら「税制面」で差がつく
もう一つ、見逃せないのが税制面の差です。特にNISA(少額投資非課税制度)での非課税メリットです。
- 純金積立:譲渡所得(総合課税)。
- 金ETF:上場株式等の譲渡益(分離課税)。
総合課税の場合、所得によって税率が変わってくるので純金積立の金を売却した時にかかる税率に関しては一概には言えません。
ですが、金ETFは株式と同様の扱いのため、売却して利益が出た際、分離課税が適用されます。所得に関係なく20%程度です。さらに、NISA枠で購入可能となるものもあり、その場合は売却益が非課税になります。
つまり、同じように金価格が上昇しても、ETFの方が税制面での優遇を受けられるということです。
多くの場合、金への投資は資産形成として長期保有となるので、この差は意外と大きいのではないでしょうか。
国内で買える金ETFの種類とその違い
2025年現在、日本で購入できる主な金ETFは以下の通りです。
(SBI証券では全てNISAで購入可能です。)
銘柄コード | 名称 | 現物裏付け | 保管場所 | 信託報酬(目安) |
---|---|---|---|---|
1326 | SPDRゴールド・シェア | あり | ロンドン | 約0.40% |
1328 | NEXT FUNDS金価格連動型ETF | なし (価格連動型) | ― | 約0.50% |
1540 | 純金上場信託 (現物国内保管型) | あり | 国内 (三菱UFJ) | 約0.40% |
314A | iシェアーズ・ゴールドETF | あり | ロンドン | 約0.20% |

「現物裏付けがあるETF」は現物の金が信託銀行に預けられています。
SBI証券ではすべてNISAで購入可能です。
たとえば「1540」は三菱UFJ信託銀行が現物金を保有・国内保管しているタイプ。長期保有にも安心感があります。
また、投資対象としてETFを複数組み合わせることで、保管場所やコストを分散することもできます。
結論:金ETFは現物ではないが現物に近い価値保存ができる
ここまで見てきたように、純金積立と金ETFは以下の点で異なります。
ETFから見てみると
- 証券口座で手軽に始められる
- 税制面で分離課税、NISA枠を使える方なら非課税運用が可能
- 現物裏付けがあるETFを選べば、安心感も高い
- 金ETFの複数銘柄の分散もできる

とはいえ、どちらも金価格の変動リスクを伴う金融商品です。
投資判断はご自身の責任で行ってください。
楽天証券では、純金積立と金ETFのどちらも取り扱っています。
そのため、どちらにするか迷っている方でも、1つの口座で両方に対応できます。
豊富な投資商品が揃っており、取引手数料や積立手数料も比較的低水準のネット証券です。
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