金価格は今年だけで60%以上も上昇し、50回以上も過去最高値を更新するという歴史的な相場となりました 。 「もう高すぎる」と感じる方もいれば、「まだまだ上がる」と期待する方もいるでしょう。
一体、2026年の金価格はどうなるのか? その答えを探るため、金の国際的な調査機関であるWorld Gold Council(WGC)が発表した最新レポート『Gold Outlook 2026』を紹介します。
Gold Outlook 2026: Push ahead or pull back (WGC)
こうじレポートの要点をなるべく簡単にまとめました!
WGCレポートが描く「3つの未来シナリオ」
「結局、来年の金価格はどうなるの?」
ここが皆さんの知りたいところだと思います。このレポートでは「世界経済がこうなれば、金価格はこう動く」という以下の3つの具体的なシナリオを提示しています 。
- シナリオ1:緩やかな景気後退の場合
- シナリオ2:深刻な不況の場合
- シナリオ3:景気回復・インフレ再燃の場合



景気後退・不況・景気回復、どれもありうる不透明な状況です。一つずつ見ていきましょう!
シナリオ1:ゆるやかな景気後退 金価格+5~+15%上昇予測
これが今のところ「メインシナリオ」のようで、米国の景気が少し減速するパターンです。景気を支えるために米国債の利下げが行われるため、金利がつかない金にとっては追い風となり、堅調に上昇する、という予測です。



ドル円が今のままで27,500円/gのイメージです。
シナリオ2:深刻な不況 金価格+15~+30%急騰予測
戦争や紛争の激化や、金融危機や自然災害のような予期せぬショックによって世界経済が「深刻な不況」に陥るパターンです 。
株価が下がり、世界中がパニック(リスク回避)になるため、「安全資産」である金にマネーが殺到する、という予測です。



このシナリオは30,000円/gを超えてきます。
シナリオ3:景気回復・インフレ再燃 金価格-5~-20%下落予測
唯一の「下落シナリオ」で、トランプ政権の政策が成功し、予想以上にアメリカの景気が良くなるパターンです。
景気が良くなれば金利が上がり、ドルも強くなるため、「金利を生まない金」は売られ、資金は株式市場などへ流れていきます



-20%の想定で20,000円/gへの下落ですね。
ニュースでは語られない「隠れたリスク」
さらにレポートでは、上記の計算モデルには含まれない「隠れたリスク」についても警告しています 。 特に私たちが警戒すべきなのが、インドの「ゴールドローン」問題です。
インドのゴールドローン
金の消費大国であるインドでは今、金を売るのではなく、「金を担保にお金を借りる(ゴールドローン)」が急増しています。2025年だけで、なんと200トン以上もの金ジュエリーが担保に入れられました。
もし世界不況が来て、彼らが借金を返せなくなったらどうなるでしょうか? 担保に入っている大量の金が「強制的に売却(現金化)」され、市場に一気に売り出されることになります。
これは、金価格を一気に押し下げる「暴落のトリガー」になり得ます。



「金は安全資産だから大丈夫」と盲信するのは危険です。リスクをしっかり把握しましょう!
まとめ:不確実な未来にどう備えるか
WGCのレポートを総括すると、2026年の金相場は以下のようになります。
- 基本的には上昇トレンドが続く可能性が高い(シナリオ1・2) 。
- しかし、経済が良くなりすぎると下落するリスクもある(シナリオ3)。
- インドのゴールドローンによる急落リスクも潜んでいる。
未来は誰にも100%は予測できません。 「3万円まで上がる!」と信じて全財産を金に換えるのも、「暴落する!」と信じて全て手放すのも、どちらもギャンブルです。
重要なのは、この「3つの可能性」を知った上で、「どのシナリオになっても後悔しない準備」をしておくことです。
すでに金をお持ちの方へ
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そうお考えの方に向けて、売却についてまとめた記事をご用意しました。 納得のいく売却を目指すためのご参考になればと思います。ご興味のある方は、ぜひ続けてご覧ください。



何があるかわからないという心づもりで準備していれば、多少の事件があっても慌てずにいられるはずです。


免責事項 本記事はWorld Gold Councilのレポートを参考に作成していますが、情報の正確性や完全性を保証するものではありません。また、本記事は特定の投資行動を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。










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